【創成川通】札幌の南北を貫くアンダーパスと都市アクセス道路

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【創成川通】札幌の南北を貫くアンダーパスと都市アクセス道路アイキャッチ画像北海道石狩地方の道情報
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創成川通ってどこにある?

のろクン
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こんにちは!のろブログ管理人、【のろクン】TwitterInstagram)です!

今回は東京2020オリンピックマラソンコースの一部でもある【創成川通】についてお伝えしていきます!

創成川の歴史

札幌を東西に分ける「創成川」。

「創成川」の歴史は現在の「札幌市」が作られるにあたり非常に重要な河川です。

「札幌」は明治時代、「北海道開拓の父」と呼ばれる「島義勇」が開拓した「石狩府(のちの札幌府)」と、「札幌村」を作った「二宮金次郎(二宮尊徳)」の門下生で「札幌開拓の祖」と呼ばれる「大友亀太郎」との「2つの札幌」がありました。

元々は「二宮金次郎」が北海道の開拓を依頼されていましたが、高齢の為死去してしまい、その後を継いだのが「大友亀太郎」です。

「島義勇」 より先に蝦夷地に入植をしていた「大友亀太郎」は8年の歳月をかけ「元村」(札幌市東区元町地区)を中心に当時原生林の大地に道路や橋など生活に必要な開拓・整備を行い、その一環として豊平川の支流から水を引き、現在の南3条東1丁目(現二条市場あたり)から北に直線の水路を作る様に指導しました。

そういったことから「創成川」は人工河川であることがうかがえます。

これの用排水路は「大友亀太郎」の名前から「大友堀」と呼ばれました。

その後、明治政府主体の「札幌府」の開拓使として着任した「島義勇」に「大友亀太郎」は北海道開拓に対して力を貸すよう説得されますが折り合いがつかず「大友亀太郎」は故郷である小田原に帰郷してしまいます。

この「大友堀」が現在の「創成川」の基になっており最初に開拓をした苗穂や元町などに現在でも栽培されている「札幌黄」などの玉葱栽培にも多大な影響を与えたと言われています。

創成川通のバーチャルドライブ

【創成川通】を実際に走行したYouTubeチャンネル「のろちゃんねる」のバーチャルドライブ動画(車載動画)のリンクを張ってありますの で是非そちらと合わせてお読みいただければと思います 。

【車載動画/バーチャルドライブ】創成川通【Virtual Driving】

創成川通の道筋

【創成川通】の起点は「豊平川通」と「南7条・米里通」との交差点の札幌市中央区南7条西1丁目から終点は石狩市生振(オヤフル)までの約14.6km、札幌市都心部における南北方向の交通の主軸とともに、道路中央には「創成川」が流れる札幌市のシンボル的な存在の道路です。

生振を初見でオヤフルと読むのは不可能ですね…

起点から「宮の森・北24条通」交差点までは「東京2020オリンピックマラソンコース」の一部 にもなっています。 (引用:札幌市HP)

東京2020オリンピックマラソンコース画像
東京2020オリンピックマラソンコース画像

国道5号線

起点の「豊平川通」と「南7条・米里通」との交差点 から「札幌新道(札樽自動車道)」との交差点までは国道5号線です。

創成トンネル

創成トンネル画像
創成トンネル画像

昭和46年に完成した南アンダーパス(南5条~南2条)と北アンダーパス(大通~北3条)を連続する形で新たにアンダーパスを整備すするとともに、地上部に快適な親水緑地や広場空間の整備を行った

国土技術政策総合研究所(国総研) 研究資料

札幌市の都心部では交通混雑の緩和や公共空間の有効利用・都市開発の改善などが以前より求められており、「札幌冬季オリンピック」の為に昭和46年(1971年)に竣工された「北アンダーパス」と「南アンダーパス」を連続化する形で作られたのが現在の「創成トンネル」です。

創成トンネル地図画像
創成トンネル地図画像

実際の旧アンダーパスの地図や写真の資料を見つけることが出来なかったのですが、「国土技術政策総合研究所」の資料の「北アンダーパス」の「~北3条」とは現在の「創成トンネル」から考えると下記画像の様に実際には「北2条と3条の間」と考えられます。

旧北・南アンダーパス地図画像
旧北・南アンダーパス地図画像

創成川公園

創成川公園は、創成川通りのアンダーパス連続化に伴い、南4条(国道36号線)から北1条(北2条通)間の創成川両岸に造成されました。

中央分離帯には、アート作品が設置された全長820メートルの遊歩道が整備され、野外美術館のような憩いの場となっています。

二条市場と狸小路を結ぶ「狸二条広場」では夏のビアガーデンシーズンには「小樽ビール狸二条広場ビアガーデン」も開催されます。

札幌都心アクセス道路

都心部から高速道路入口へのアクセスの悪さ

人口100万人以上の政令市における都心駅から最寄りIC間の距離の比較画像
人口100万人以上の政令市における都心駅から最寄りIC間の距離の比較画像

札幌都心部は都心駅から最寄りICまでの距離が最も遠い都市です。(引用:札幌市HP)

全国の人口100万人以上の政令市の中でも群を抜いて遠くその距離は約4.7kmに及びます。

その為、北海道の中心的な機能が集まる札幌都心部と道内各地とのアクセスの悪さが課題となっており、更には冬期は路面状況の悪化により速度低下が著しく、目的地までの到着時間予想も困難な状況が続いています。

交通事故多発地帯

宮の森・北24条通交差点画像
宮の森・北24条通交差点画像

北海道の交通事故発生件数で平成28年がワースト3、平成29年がワースト2位が「国道5号線」と「宮の森・北24条通」交差点となっています。(引用:北海道新聞)

創成川通の都市計画

創成川通の都市計画画像
創成川通の都市計画画像

冬期積雪時の混雑や朝夕のラッシュ時の混雑や信号交差点の多さや事故率の軽減を狙い現存の「創成トンネル」の延長が2030年完成予定で計画されています。 (引用:札幌市HP)

これが実現すれば北区方面への移動は勿論、道内の移動の際の経路も選択肢が広がりますね。

JR苗穂駅・創成川イースト地区の再開発

大型複合施設の建設ラッシュ

創成スクエア・苗穂エリア再開発地図画像
創成スクエア・苗穂エリア再開発地図画像

【創成川通】境に西側は「各線大通駅・札幌駅」など都心部の中でも更に中心部のイメージですが、東側と言えば数年前まではユナイテッド・シネマ札幌や大型ショッピングモールの集まる「札幌ファクトリー」があることで有名でしたが、「市営地下鉄南北線 大通駅」の「オーロラタウン」を通り、「市営地下鉄東西線 バスセンター前」を通りほぼ地下を通って行く事は出来ますが、徒歩だと数年前までは僕の印象だと少し都心部にしては寂しい道のりでした。

しかし近年は、「北海道新幹線」の延伸の影響で「JR函館本線 苗穂駅」が移転し生まれ変わり、札幌駅から苗穂駅エリアは一転して開発が進んでいます。

北1条西1丁目6丁目に2018年建てられた、大型複合施設「創世スクエア」は地下歩道の「オーロラタウン」と「創世スクエア」とを結ぶ「西2丁目地下通路」を介して直結し、「水曜どうでしょう」でおなじみの、かつて南平岸にあった北海道テレビ(HTB)は朝日新聞北海道支社と共に移転しました。

その他にも「札幌文化芸術劇場 hitaru」・「札幌文化芸術交流センター SCARTS」・「札幌市図書・情報館」が集まる「札幌市交流プラザ」や、民間事務所、総台数379台の地下大型駐車場などが集まる大型複合施設となっています。

ちなみに「創世スクエア」表記は施設がもたらす新時代を想起させる名称として「創成」では無く「創世」となっています。

今後は2023年に「ニトリホールディングス」が芸術・文化・歴史・観光の複合施設を建設予定で地上10階地下2階の建物には1・2階に旅をテーマとした情報館、3・4階には美術館、5~10階にホテルなどが入る予定、2029年は、「北海道電力本社跡地」にバスターミナル・ホテル・オフィスビルなどが建設予定の他、2030年には 「北海道新幹線」の延伸に伴い「JR札幌駅」が改装され隣接ビルも建設予定です。

この様な再開発によるホテル・商業施設等の建設ラッシュから創世イースト・苗穂エリア付近にはオシャレなカフェやレストランなどの飲食店やマンションの建設ラッシュも進んでいます。

札幌の新交通システム

A1200形電車(ポラリス)画像
A1200形電車(ポラリス)画像

2015年に「札幌市電」の「西4丁目」・「 狸小路」・「 すすきの」が繋がり42年ぶりに環状運行したことが利用者の増加に繋がったことから、札幌駅前方面・桑園方面、東区内の苗穂方面への延伸についても、本格的検討を始めていたが、維持費等の面から2020年9月の定例市議会本会議では自動運転の水素燃料バスなど新たな交通システムの導入も合わせて検討する方針に転換することを表明しました。

いずれにしても札幌駅周辺から東側の交通の便は向上しそうですね。

国道231号線

創成川通国道231号線起点画像
創成川通国道231号線起点画像

【創成川通】の「札幌新道(札樽自動車道)」との交差点から北は「国道231号線」です。

創成川と並走

創成川通 東1丁目通合流地点画像
創成川通 東1丁目通合流地点画像

「東1丁目通」との合流地点(札幌市東区北46条東1丁目)からはここまで反対車線との間をは通っていた「創成川」の東側を走ることになり、その先の太平までの5条分のみ( 札幌市東区北51条東2丁目 )東区に入ります。

ポプラ通(屯田防風林)のバーチャルドライブ

【ポプラ通(屯田防風林)】を実際に走行したYouTubeチャンネル「のろちゃんねる」のバーチャルドライブ動画(車載動画)のリンクを張ってありますの で是非そちらと合わせてお読みいただければと思います 。

創成川の源流伏籠川・発寒川・茨戸川

発寒川画像
発寒川画像

再び創成川に架かる逍楊橋(ショウショウバシ)を超えるとすぐに発寒川に架かり札幌市と石狩市と境界線の蒼風橋(ソウフウハシ)を渡ります。

道内の地名の大抵は開拓民の元々住んでいた地名か、アイヌ語に漢字を当てはめたものが多いですが、この2つの橋「 逍楊橋 」・「 蒼風橋 」の由来はわかりませんでした。

中国由来の様な名前ですね。

茨戸川画像
茨戸川画像

その先は茨戸川に架かる茨戸大橋です。

茨戸川は石狩川系の一級河川で伏籠川(フシコガワ(※伏篭川・伏古川とも書きます))は茨戸川の支流で、発寒川・創成川は伏籠川の支流になります。

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創成川通終点

創成川通終点画像
創成川通終点画像

【創成川通】終点は二股に別れており、いずれも「国道231号線」です。

左折して銭函方面に行く場合は石狩新港「国道337号線」となり「国道231号線」は折り返しとなり、右折すると「日本海オロロンライン」となり留萌方面まで続きます。

コストコホールセール 石狩倉庫店画像
コストコホールセール 石狩倉庫店画像

「国道337号線」の先には2021年4月に「コストコホールセール 石狩倉庫店」が出来たことでも話題になりました。

【創成川通】札幌の南北を貫くアンダーパスと都市アクセス道路まとめ

【創成川通】は「北海道新幹線」の延伸や「冬季オリンピック誘致」、進化する創世スクエアなどの再開発の動きと、都心部と高速道路を結び都市機能向上の為の「札幌都心アクセス道路」による渋滞緩和や交通事故率の低下を狙う動きとが交わり、「創成川」周辺から「苗穂駅」周辺は今後も発展が約束されています。

一方、北部の北区から石狩市エリアはポプラ並木や多くの河川が交わり、広大な土地にはコストコが出店するなどこちらも郊外ながらの大型店舗が建設されることを今後期待できます。

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