
北海道の天気予報の見方は難しい
現在の主な北海道の天気予報

北海道のテレビの天気予報はこの様な区分けで各局放送されていると思います。(各サイト・アプリ含む)
北海道は広大な土地な為、大まかに分けるとなるとエリア分けは大抵この位の表示が限界で、各サイト・アプリなどでは更に詳細な天気予報図で調べることも出来ます。

より詳しく伝えているところは札幌と倶知安の間に「小樽」、室蘭と浦河の間に「苫小牧」、網走と根室の間に「中標津」、稚内と紋別の間に「名寄」を入れたりしている場合もあります!
北海道のナンバープレートの種類と管轄についても紹介しているので是非コチラの記事↓もご覧ください。
支庁別北海道の天気予報

しかし、放送局や各サイト・アプリによってはこの様な表記の場合ありませんか?

なんで大体同じ地域の予報なのに表記が違うの?渡島?檜山?

最近ではより分かりやすくする為に、最初の画像の様に都市名を多く用いるようにしているようだけど、下の図の様に【支庁別」で表記する場合が多かったんだ。

たしかに「渡島・檜山地方の今夜の天気は…」とかは良く耳にするかも!
でも支庁って??
支庁と振興局

14つあった各支庁名
2010年にそれまで使われていた14つの【支庁】が、9つの【総合振興局】と5つの【振興局】に変更となりました。
- 石狩支庁
- 後志支庁
- 檜山支庁
- 渡島支庁
- 胆振支庁
- 日高支庁
- 十勝支庁
- 釧路支庁
- 根室支庁
- 網走支庁
- 宗谷支庁
- 留萌支庁
- 空知支庁
- 上川支庁
9つの総合振興局と5つの振興局名
当初は14あった【支庁】を行政等の組織をより円滑に行うことを目的に、5つの【支庁】とその管轄内として9つの「出張所」を新たに設立し再編することが検討されましたが、その「出張所」へと変更となる案の対象となる【支庁】と、その近隣の自治体等からの猛烈な反発があり、結果9つの【総合振興局】と5つの【振興局】として名称変更することにより合意されました。

実際に「出張所」扱いになると事実上の格下げとなり職員の人数の減少・過疎化の促進・今後更なる再編があった際に完全に吸収されてしまう可能性が高まることを懸念したしたようです!
空知総合振興局
所在地 | 岩見沢市 |
管轄地域 | |
夕張市・岩見沢市・美唄市・芦別市・赤平市・三笠市・滝川市・砂川市・歌 志内市・深川市・南幌町・奈井江町・上砂川町・由仁町・長沼町・栗山町・月形町・浦臼町・新十津川町・妹背牛町・秩父別町・雨竜町・北竜町・沼田町 |
後志総合振興局
所在地 | 虻田郡倶知安町 |
管轄地域 | |
小樽市・島牧村・寿都町・黒松内町・蘭越町・ニセコ町・真狩村・留寿都村・喜茂別町・京極町・倶知安町・共和町・岩内町・泊村・神恵内村・積丹 町・古平町・仁木町・余市町・赤井川村 |
渡島総合振興局
所在地 | 函館市 |
管轄地域 | |
函館市・北斗市・松前町・福島町・知内町・木古内町・七飯町・鹿部町・森町・八雲町・長万部町 |
胆振総合振興局
所在地 | 室蘭市 |
管轄地域 | |
室蘭市・苫小牧市・登別市・伊達市・豊浦町・壮瞥町・白老町・厚真町・洞爺湖町・安平町・むかわ町 |
十勝総合振興局
所在地 | 帯広市 |
管轄地域 | |
帯広市・音更町・士幌町・上士幌町・鹿追町・新得町・清水町・芽室町・中札内村・更別村・大樹町・広尾町・幕別町・池田町・豊頃町・本別町・足寄 町・陸別町・浦幌町 |
釧路総合振興局
所在地 | 釧路市 |
管轄地域 | |
釧路市・釧路町・厚岸町・浜中町・標茶町・弟子屈町・鶴居村・白糠町 |
オホーツク総合振興局
所在地 | 網走市 |
管轄地域 | |
北見市・網走市・紋別市・美幌町・津別町・清里町・斜里町・小清水町・訓子府町・置戸町・佐呂間町・遠軽町・湧別町・滝上町・興部町・西興部村・ 雄武町・大空町 |
宗谷総合振興局
所在地 | 稚内市 |
管轄地域 | |
稚内市・猿払村・浜頓別町・中頓別町・枝幸町・豊富町・礼文町・利尻町・利尻富士町・幌延町 |
上川総合振興局
所在地 | 旭川市 |
管轄地域 | |
旭川市・士別市・名寄市・富良野市・鷹栖町・東神楽町・当麻町・比布町・愛別町・上川町・東川町・美瑛町・上富良野町・中富良野町・南富良野 町・占冠村・和寒町・剣淵町・下川町・美深町・音威子府村・中川町・幌加内町 |
石狩振興局
所在地 | 札幌市 |
管轄地域 | |
札幌市・江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・当別町・新篠津村 |
檜山振興局
所在地 | 檜山郡江差町 |
管轄地域 | |
江差町・上ノ国町・厚沢部町・乙部町・奥尻町・今金町・せたな町 |
日高振興局
所在地 | 浦河郡浦河町 |
管轄地域 | |
日高町・平取町・新冠町・浦河町・様似町・えりも町・新ひだか町 |
根室振興局
所在地 | 根室市 |
管轄地域 | |
根室市・別海町・中標津町・標津町・羅臼町 |
留萌振興局
所在地 | 留萌市 |
管轄地域 | |
留萌市・増毛町・小平町・苫前町・羽幌町・初山別村・遠別町・天塩町 |

ん~なんだかややこしいけど結局何が変わったの??
総合振興局と振興局における私生活への影響
結果から言うと【支庁】から【総合振興局と振興局】に変更されたことにより僕たちの生活に大きな変化はありません。
上記で述べた様に、当初は5つの【支庁】に統合を予定していましたが、結果「網走支庁」が「オホーツク総合振興局」に大きく名称が変更された程度なので、変更自体を知らない・もしくは違いがわかっていない北海道民も多くいます。
少し大雑把にいうと【総合振興局】という大きな9つのくくりの中に【振興局】が入っている形になるので、行政的には「石狩振興局」は「空知総合振興局」、「檜山振興局」は「渡島総合振興局」、「日高振興局」は「胆振総合振興局」、「根室振興局」は「釧路総合振興局」、「留萌振興局」は「上川総合振興局」のくくりとなります。
しかし、2021年に出来た「北海道総合振興局及び振興局の設置に関する条例」により事実上【総合振興局】と【振興局】の権限の大きな違いが無くなりました。

でも、札幌市は北海道で一番人口が多い街なのに【石狩振興局】扱いになるってこと?

それについては数多くの政治的な問題が絡んでいて、簡単に言うと「政令指定都市」の札幌市は【総合振興局】であっても【振興局】であってもどちらにしても行政に伴う弊害は正直少なく、【空知総合振興局】を【総合振興局】として置き、札幌市はあくまで【振興局】とすることにより。所在地である岩見沢が、札幌市への人口集中を緩和するという建前もあるようです。(※あくまで僕の主観です)
北海道のエリア分けはコレで解決のまとめ
北海道にかつて14の支庁に分かれていました。
かねてより、北海道全体・各支庁ともに大きな赤字を抱えており様々な改革が課題でした。
その改革の一つとして【総合振興局】と【振興局】の設置が検討されましたが、様々な反対があり現状は大きな変革には繋がらず、大まかには単に名称変更に留まっています。
北海道民や移住されて来た方が、自分がどこの【総合振興局】・【振興局】に属した地域に住んでいるかが日常生活に直結する問題では無いですが、一番身近に感じられる点としては天気予報の表記やアナウンサーの方が話す内容を、より深く理解する為の知識として頭の片隅に入れておいても良いのではないのでしょうか?
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