南郷通ってどこにある?
南郷通の由来
南郷通は白石区を東西に走る「道道3号線札幌夕張線」を囲む帯状の一帯で南郷1丁目から南郷21丁目まで続き、南郷通の北側は丁目の後ろに「北」を、南側には「南」が付きます。
この地域は、明治15年に月寒地区から移住した岩井澤七兵衛らにより開かれ明治22年までに16世帯が入植しました。
彼らが南郷一帯を選んだ理由は厚別には既に入植者がおり、大谷地は湿地で開拓に向かないことからこの地を選んで開拓したそうです。
その後の開発は、福井県、富山県、愛媛県、岩手県などの多くの県から入植した混成団により進められました。
地名の由来は明らかではありませんが、本通より南部を「南郷」としたとされています。
昭和39年にアサヒビールが北海道工場を建設したことから周辺の人口が増加し栄えていったそうです。
南郷通の道筋
南郷通は札幌市中央区北2条東10丁目の「北3条通」の交差点から札幌市厚別区厚別東1条5丁目の「もみじ台通」までを結ぶ約12kmの道路です。
札幌の都心部から厚別区の新さっぽろ付近の副都心までを結び、国道12号線と国道36号線の間を通っている道路で、大麻・上野幌・北広島方面へ行く際には便利です。
始点は、「北3条通」から豊平川方面に進み「水穂大橋」を渡るルートなのですが、【南郷通】の大半は「国道3号線」が通っている点と、「市営地下鉄東西線」の真上を通る道という意識だった為、この記事を作成するまで僕は、一条大橋を渡って菊水駅を通って菊水円形歩道橋までが南郷通だと思っていました。
菊水円形歩道橋 については後ほど說明いたします。
中央区と白石区を結ぶ水穂大橋

「水穂大橋」は札幌市中央区と白石区を結ぶ橋で、手稲山や藻岩山の背景にマッチするという点からライトブルーグリーンに決定し、遠方からもすぐに識別できる色合いになっています。
「水穂大橋」の名称は菊水の「水」と苗穂の「穂」からきており、橋の中心部には休憩スペースが用意されています。
事故多発地帯ワーストの南郷通
札幌市内の中でも南郷通は事故が多い道路としても有名で、ここ5年の中でも平成29年は事故発生件数9件でワースト2位に「南郷7丁目交差点」

令和元年は事故発生件数10件でワースト1位に「地下鉄白石駅前交差点」 となっています。(いづれも北海道新聞調べ)

「 南郷7丁目交差点 」は「水源池通」、「 白石駅前交差点 」は「環状通」と交差し、いずれも札幌市民がよく使う道路ということと、【南郷通】は地下鉄東西線の「東札幌駅」から「南郷7丁目駅」にかけては特に路上駐車も多いことも理由の一つかと思います。
南郷通のバーチャルドライブ
【南郷通】を平日の日中に実際に走行したYouTubeチャンネル「のろちゃんねる」のバーチャルドライブ動画(車載動画)のリンクを張ってありますので是非そちらをご覧いただければ路上駐停車も含めて交通量の変化を実感していただけると思います。
南郷通の主要駅
上記の様に、【南郷通】は「市営地下鉄東西線」の「東札幌駅」・「白石駅」・「南郷7丁目駅」・「南郷13丁目駅」・「南郷18丁目駅」・「大谷地駅」・「ひばりヶ丘駅」の真上を通っています。
「新さっぽろ駅」は白石駅方面から進んだ場合「ひばりヶ丘」駅の先から「厚別青葉通り」側へ地下鉄東西線が北側に緩やかにカーブしている為「新さっぽろ駅」の真上を通るわけでは無いですが目と鼻の先になります。
地下鉄東西線東札幌駅
周辺には「ラソラ札幌」(旧イーアス札幌)や「イオン東札幌店」・「スーパーアークス菊水店」・「西松屋札幌白石店」などの大型商業施設や、最大2500名収容の大ホールや特別会議場を有し日本国内外の会議や学会・各種イベント等を開催できる「札幌コンベンションセンター」がある駅として有名です。


菊水円形歩道橋

札幌・江別通(国道12号線)」と「南郷通」と「月寒通(国道36号線)」とを結ぶ中間点として白石区のランドマーク的存在の【菊水円形歩道橋】。
大泉洋・安田顕・戸次重幸・音尾琢真・森崎博之らが所属するTEAM NACSのメーンバーが多く出演した北海道テレビ(HTB)制作の鈴井の巣の中の企画で白石区にスポットを当てたドラマ「雅楽戦隊ホワイトストーンズ」のロケ地でも有名で聖地巡礼として多くのファンも訪れます。
【菊水円形歩道橋】については以下の記事で触れていますので宜しければそちらも御覧ください。
地下鉄東西線東白石駅

環状通と交差しており白石区最大の「白石バスターミナル」は約300便程が運行しています。
「地下鉄東西線白石駅」と「JR函館本線白石駅」は両駅間のバスも運行していますが、距離にして約2km、徒歩だと10分程離れているので注意が必要です。
駅周辺には24時間営業のスーパーやドラッグストア、ファストフードやファミレス・居酒屋などが多く立ち並び遅い時間まで活気づいている街です。
地下鉄東西線 南郷7丁目駅

「南郷7丁目」は通称「ナンナナ」と呼ばれる街で、白石駅同様深夜まで営業している店舗が多く見られます。
「ちくわパン」の名前で道民から親しまれている「どんぐり本店」がある街です。 地下鉄東西線 南郷7丁目駅
地下鉄東西線南郷18丁目駅

「南郷18丁目」はランチ・カフェなどの飲食店が多く立ち並びます。
北海道内に6店舗、関東に1店舗、海外はカナダに2店舗出店中の旭川らーめんの有名店「らーめん 鷹の爪」が唯一札幌で味わえます。

厚別川を渡った先からが「厚別区」になり、「道央自動車道」をくぐり抜けた先が「大谷地駅」です。
駅直結の大型商業施設「CAPO大谷地」や中古買取りや販売でおなじみの「セカンドストリート大谷地店」があり、この店舗の年間売上は北海道でトップ、日本全国でも全706店舗中第3位になっています。(2020年)
「道央自動車道 札幌南IC」も近いことからシャトルバスも出ている等「新千歳空港」へのアクセスも便利です。
「北海道コンサドーレ札幌」の聖地と言われる「厚別公園競技場」の最寄り駅としても知られています。
【南郷通】都心と副都心を結ぶ交通事故多発地帯まとめ
【南郷通】は都心の中央区から白石区を通り新さっぽろ周辺の厚別区の副都心を結ぶ道路です。
近年の交通事故発生率の増加はありますが、札幌市中央区の苗穂、白石区の東札幌・白石等の都心部から厚別区の大谷地・ひばりヶ丘・新さっぽろ周辺の副都心を抜け終点は自然豊かな「野幌森林公園」へと繋がっていることから、景色の移り変わりを楽しめる道路となっています。
コメント