環状通ってどこにある?
環状通夜のバーチャルドライブ
夜の【環状通】を実際に走行したYouTubeチャンネル「のろちゃんねる」のバーチャルドライブ動画(車載動画)のリンクを張ってありますの で是非そちらと合わせてお読みいただければと思います。
HBC北海道放送「今日ドキッ!」の「もんすけ調査隊」
北区→東区→豊平区→中央区→西区→北区と縦・横断し、上空から見ると札幌市の都心部を中心に約3~4km圏内を1周する道路です。
起点から順に「創成川通」・「北1条・雁来通」・「平和通」・「札幌・江別通」・「南郷通」・「東北通」・「月寒通」・「白石・中の島通」・「羊ヶ丘通」・「平岸通」・「中の島通」・「豊平川通」・「石山通」・「北1条・宮の沢通」・「山の手通」・「北5条・手稲通」・「二十四軒・手稲通」・「桑園・発寒通」・「新川通」・「西5丁目・樽川通」など様々な道路と交差し、沿線には「市営地下鉄東豊線」の「環状通東駅」・「美園駅」、「市営地下鉄東豊線」の「白石駅」・「円山公園駅」・「西28丁目駅」、「市営地下鉄南北線」の「北18条駅」、「札幌市電」の「山鼻19条駅」・「ロープウェイ入口駅」などこちらも様々な駅を通過しています。
2021年3月9日HBC北海道放送「今日ドキッ!」の「もんすけ調査隊」コーナー「環状通なぜ1周できない?」でも紹介されました。

起点は札幌市北区北15条西4丁目(北海道大学病院前、西5丁目・樽川通交差点)、終点は札幌市北区北17条西1丁目(創成川通交差点)で、GoogleMapを見ると確かに起点と終点が3条分ズレています。

昭和30年代に立てられた札幌市の道路計画の中に、緑地的な機能や交通処理を目的として3環状という計画がありました。
しかし、計画が実行されるより先の昭和30年~40年頃に札幌の街が急成長し、緑地的な機能より交通処理を優先する道路の整備が急務となり計画は見直されることとなりました。
その当時すでに、「北海道大学」を横切る道路(現:エルムトンネル)の計画されており、それを【環状通】とした為、現在の様な起点と終点で環状しない通りとなってしまったようです。

既に北海道大学前の「西5丁目・樽川通」と創成川沿いの「創成川通」の計画は進んでいたため、変更できなかったと考えられています。
ここまでは「もんすけ調査隊」でも同様の内容で紹介されており、管理する札幌市側にも正確な記録が無いのでであくまで推測ということでした。
環状通の起点・終点の違いについての私見
札幌市側・HBC側の両方の推測はわかりましたが、ここからは僕の推測と希望で、「実際のところはこういうことでしょ?」というお話です。

こちらの地図を見ると一目瞭然で、起点を中心に考えた場合、なるべく都心部を通らずよりなだらかな直線道路にすると考えると、「札幌中央卸売市場」と「札幌競馬場」と「北海道大学」をどうしても避けて通れません。(現在の環状通の札幌競馬場周辺もなだらかとは言えないので勿論無理やり通すことは出来ますが)
「札幌中央卸売市場」が作られたのが昭和34年、「札幌競馬場」・「北海道大学」は明治時代からある為、それら全ての中央を通すのは流石に難しかったと考えられます。
さらに起点は「北海道大学」内の「北海道大学病院」の目の前にあたるので低周波振動などの問題からも難しいこともあったと考えられます。

手稲・発寒方面から環状通を使って白石・厚別方面に行きたい場合、僕自身「エルムトンネル」を抜けて【環状通】の終点の創成川を越え、そのまま「北18条通」に入ります。
その後は「どこかで右折して再度環状通に入りたいな…」と思いながらも結局上記画像の様に「環状通東駅」辺りまで来てしまい、交通量の多い交差点に入らざるをえないことがしばしばあります。

急速な札幌市の発展で当時は様々な道路の計画が同時に進められていた事は想像出来ますが、上記画像の様に「北18条通」を延長して繋げることは出来なかったのだろうかと思いました。
仮にその様な形で【環状通】が開通した場合、後の昭和63年に開通する「市営地下鉄東豊線 環状通東駅」が3条ほど北にずれる為、現在の「元町駅」との距離がさらに縮まり、今よりもう少し発展していたかもなどと想像を膨らませてしまいます。
ちなみに余談ですが「環状通東駅」の開業前の仮称は「北15条駅」だったようなので、北に3条ずれると「北18条駅」となる為「市営地下鉄南北線 北18条駅」と名称が被ってしまうのでやはり「環状通東」駅で正解だったと言えます。
環状通ドライブのおすすめスポット
【環状通】の大部分は片側3車線で構成されている為、朝・夕の通勤・帰宅ラッシュを除き非常に走りやすい道路となっています。
深夜のドライブで僕が特におすすめしたいスポットをご紹介します。
環状北大橋

豊平川に架かる橋で昼間は遠くに周りに高い建物が少なく、都心部の高層ビルや遥か遠くには恵庭や樽前の山並みも眺望できます。
白石環状跨線橋

「白石環状跨線橋(シロイシカンジョウコセンキョウ)」は札幌市白石区北郷1条4丁目付近の【JR函館本線】の上を交差する橋で中心部が小高くなっており見晴らしの良い橋です。
環状通夢の橋

「白石こころーど」(道道札幌恵庭自転車道線) の「環状通夢の橋」の下をくぐり抜けるポイントです。
通称白石サイクリングロードとも呼ばれ、歩行者・自転車専用の道路で南郷通と並走した形で厚別区大谷地まで続いています。
円山公園駅前

「市営地下鉄東西線 円山公園前」を通るポイントで、周辺の円山地区は札幌市内でも高級住宅街として知られ、昼間は周辺の「maruyama class(マルヤマクラス)」などでショッピングやカフェを楽しむ人で賑わいますが、夜になると一転ひっそりと静まり返ります。
環状通エルムトンネル

【環状通】の終盤「北海道大学」内を通過する為に作られたトンネルで、特にトンネル中心部の避難口周辺は青いライトで照らされているため都会感もあり幻想的なポイントです。
【【札幌の環状通の理想と現実】なぜ1周できない?まとめ
【環状通】の起点と終点がなぜ違う位置とされているかについて HBC北海道放送「今日ドキッ!」の「もんすけ調査隊」コーナー「環状通なぜ1周できない?」をもとにご紹介しましたが、原因は札幌市の急成長と周辺の施設による空きスペースが原因だったようです。
いずれにせよ北海道民にとって切っても切れない道路であることに間違えは無く、 札幌市の中心を外側を1時間程で1周出来るため夜のドライブには最適です。
札幌以外にも東京など「環状」としながらも1周出来ない道路は日本全国にいくつもありますので今後も増加する都市再開発等で少しずつ綺麗な道路となっていく事を期待しています。
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