
北海道民として車は必要なのか?

北海道に住むなら車は絶対必要だよー!
北海道に移住を考えている方で、現役北海道民にこんな事を言われた経験のある方も多いと思います。
北海道の人口は国土地理協会(JGDC)の調査では2021年4月の調査では約520万人で世帯数は約280万世帯。(※引用:国土地理協会 PDF)
そのうち乗用車(二輪車等を除く)の保有台数は同年で約285万台(※引用:一般社団法人 自動車検査登録情報協会 PDF)
世帯数は単身や、大家族など様々なので一概に「一家に一台」とは言えませんが、交通網が整備されている一部を除いては一家に二台・三台は当たり前です。
僕自身、現在札幌の割と中心部で生活していますが、同じ様に札幌市中心部に住んでいて

公共交通機関とタクシーがあればなんとかなるから!
という人も一定数います。
人それぞれ考え方は違って良いのですが、僕は確実にNO!です。
これはあくまで僕個人の経験ですが、日常生活の様々な出来事で、確実に誰かのお世話になることになります。(冬場は特に…)

引っ越ししたあとの諸々の買い物どうするのー?
キャンプいけないよー?
コストコいけないよー?
病気にかかったら通院どうするのー?
などなどと思います!
特別な理由がない限り例え自分の好みに合わない車でもひとまず先に手に入れるべきと考えています。
市内中心部に住んでいれば、確かに店舗数の多さから不自由なく暮らすことは出来ますが、「北海道を満喫する」という意味では本当の意味で満たされることは中々難しいと思います。(一人で何でも出来るんだ!とか札幌市内の移動を全てタクシーでこなせる財力のある様な方は別ですが…)
ただし、札幌市内中心部で駐車場付きの物件を探すのは至難の業なので、僕は札幌に移住を考えている人には若干中心部から離れてでも駐車場付き物件を探すか、どうしても中心部にこだわる場合はまず月極駐車場の空きを調べてからその近くの物件を探すことを勧めています。
ナンバープレートへのこだわり
移住者先や引っ越し先を決めるにあたっての決めては人それぞれで、「住みやすさ」・「交通の便」・「自然・風景」etc…
家庭・仕事が理由でなく、自分の意思で選択が出来る場合は様々な理由で移住先・引越し先を決定出来ますが、一つの理由として「車のナンバープレートがどこになるか」を重要視する方も少なくありません。
ちなみに2020年の調べの「一番かっこいいナンバープレートランキング」は1位「横浜」、2位「湘南」・3位「品川」・4位「神戸」・5位「川越」だそうです。(引用:Jタウンネット)

確かに「横浜や湘南ナンバー」は憧れますね!
「ナンバープレートなんて何でも良い!」という方もいるかとは思いますが、車は一度購入すると一定期間は乗るもの。
居住地が数km違うだけで「札幌ナンバー」か「旭川ナンバー」か「室蘭ナンバー」かが変わってしまうなんてこともあります。
実際数km住む場所が変わる程度では住んでいる環境はさほど変わらないと考えると、車のナンバープレートがどこになるかも選択肢の一つに含んでも良いかもしれません。

家を建てるとなるとさらに重要かもしれないね!

日本全国的に、「室蘭ナンバー」は北海道と本州とを行き来するトラックが多く知名度が高いことや、画数が多く漢字自体もかっこいいと人気だそうです!
ナンバープレートの交付のされ方

自分がどこのナンバープレートを交付されるかは、居住地の「運輸局(運輸支局)」と「ナンバー管轄」によって決定されます。(※ページタイトルに「どこにする?」とありますが実際に選択は出来ません…汗)

主に車の場合は「運輸局(運輸支局)」=「陸運局」とも言います!
北海道の天気予報の見方やエリア分けについても紹介しているので是非コチラの記事↓もご覧ください。
運輸局について
【運輸局】とは国土交通省の下部組織で、全国に10ヶ所あり、【運輸支局】として52ヶ所に分かれています。
その【運輸局】10ヶ所の中の一つが【北海道運輸局】で、北海道の【運輸支局】としてさらに以下の7つに別れています。
- 札幌運輸支局
- 旭川運輸支局
- 函館運輸支局
- 室蘭運輸支局
- 帯広運輸支局
- 釧路運輸支局
- 北見運輸支局
主な役割としては、車の新規登録やナンバープレートの交付・所有者の住所変更などの、登録変更・車検・整備点検に関わる業務を行っています。
ナンバー管轄
車のナンバープレートは各【運輸支局】にそれぞれ分け与えられており、北海道は9種類のナンバープレートに別れています。(各管轄名をクリックでジャンプます)
【運輸支局】と【ナンバー管轄】の数が違うことについては後述します。
自分の居住地はどこのナンバープレートにを交付されるか
車を購入するにあたり、必ず各管轄の「運輸支局」に手続きが必要です。(※業者が行ってくれる場合もありますが、道外から車も一緒に引っ越した場合も必須)
札幌ナンバー管轄(札幌運輸支局)
住所 | 〒065-0028 北海道札幌市東区北28条東1丁目 |
登録・検査 | 050-5540-2001 |
管轄地域 | |
札幌市・小樽市・夕張市・岩見沢市・美唄市・芦別市・江別市・赤平市・三笠市・千歳市・滝川市・砂川市・歌志内市・恵庭市・北広島市・石狩市・石狩郡(当別町・新篠津村)・島牧郡(島牧村)・寿都郡(寿都町・黒松内町)・磯谷郡(蘭越町)・虻田郡(ニセコ町・真狩村・留寿都村・喜茂別町・京極町・倶知安町)・岩内郡(岩内町・共和町)・古宇郡(泊村・神恵内村)・積丹郡(積丹町)・古平郡(古平町)・余市郡(余市町・仁木町・赤井川村)・空知郡(南幌町・奈井江町・上砂川町)・夕張郡(由仁町・長沼町・栗山町)・樺戸郡(月形町・浦臼町・新十津川町) |
旭川ナンバー管轄(旭川運輸支局)
住所 | 〒070-0902 北海道旭川市春光町10-1 |
登録・検査 | 050-5540-2003 |
管轄地域 | |
旭川市・留萌市・稚内市・士別市・名寄市・深川市・富良野市・雨竜郡(雨竜町・北竜町・妹背牛町・秩父別町・沼田町・幌加内町)・石狩上川郡(鷹栖町・東神楽町・当麻町・比布町・愛別町・上川町・東川町・美瑛町)・空知郡(上富良野町・中富良野町・南富良野町)・勇払郡(占冠村)・上川郡(和寒町)・天塩国上川郡(剣淵町・下川町)・中川郡(中川町・美深町・音威子府村)・増毛郡(増毛町)・留萌郡(小平町)・苫前郡(苫前町・羽幌町・初山別村)・天塩郡(天塩町・遠別町・幌延町)・宗谷郡(猿払村)・枝幸郡(枝幸町・浜頓別町・中頓別町)・豊富町・礼文郡(礼文町)・利尻郡(利尻町・利尻富士町) |
函館ナンバー管轄(函館運輸支局)
住所 | 〒041-0824 北海道函館市西桔梗町555-24 |
登録・検査 | 050-5540-2002 |
管轄地域 | |
函館市・北斗市・松前郡(松前町・福島町)・上磯部郡(知内町・木古内町)・亀田郡(七飯町)・茅部郡(鹿部町・森町)・二海郡(八雲町)・山越郡(長万部町)・檜山郡(江差町・上ノ国町・厚沢部町)・爾志郡(乙部町)・奥尻郡(奥尻町)・瀬棚郡(今金町)・久遠郡(せたな町) |
室蘭ナンバー管轄(室蘭運輸支局)
住所 | 〒050-0081 北海道室蘭市日の出町3丁目4-9 |
登録・検査 | 050-5540-2004 |
管轄地域 | |
室蘭市・登別市・伊達市・虻田郡(豊浦町・洞爺湖町)・有珠郡(壮瞥町)・白老郡(白老町)・勇払郡(厚真町・安平町・むかわ町)・沙流郡(日高町・平取町)・新冠郡(新冠町)・浦河郡(浦河町)・様似郡(様似町)・幌泉郡(えりも町)・日高郡(新ひだか町) |
苫小牧ナンバー管轄(※室蘭運輸支局)
住所 | 〒050-0081 北海道室蘭市日の出町3丁目4-9 |
登録・検査 | 050-5540-2004 |
管轄地域 | |
苫小牧市 |
帯広ナンバー管轄(帯広運輸支局)
住所 | 〒080-2459 北海道帯広市西19条北1丁目8-4 |
登録・検査 | 050-5540-2006 |
管轄地域 | |
帯広市・河東郡(音更町・士幌町・上士幌町・鹿追町)・川上郡(新得町・清水町)・河西郡(芽室町・中札内村・更別村)・広尾郡(大樹町・広尾町)・中川郡(幕別町・池田町・豊頃町・本別町)・足寄郡(足寄町・陸別町)・十勝郡(浦幌町) |
釧路ナンバー管轄(釧路運輸支局)
住所 | 〒084-0906 北海道釧路市鳥取大通6丁目2-13 |
登録・検査 | 050-5540-2005 |
管轄地域 | |
釧路市・根室市・釧路郡(釧路町)・厚岸郡(厚岸町・浜中町)・川上郡(標茶町・弟子屈町)・阿寒郡(鶴居村)・白糠郡(白糠町) |
知床ナンバー管轄(※釧路運輸支局)
住所 | 〒084-0906 北海道釧路市鳥取大通6丁目2-13 |
登録・検査 | 050-5540-2005 |
管轄地域 | |
野付郡(別海町)・標津郡(標津町・中標津町)・目梨郡(羅臼町) |
北見ナンバー管轄(北見運輸支局)
住所 | 〒090-0836 北海道北見市東三輪3丁目23-2 |
登録・検査 | 050-5540-2007 |
管轄地域 | |
北見市・網走市・紋別市・網走郡(美幌町・津別町・大空町)・常呂郡(訓子府町・置戸町・佐呂間町)・紋別郡(遠軽町・湧別町・滝上町・興部町・西興部村・雄武町) |
知床ナンバー管轄(※北見運輸支局)
住所 | 〒090-0836 北海道北見市東三輪3丁目23-2 |
登録・検査 | 050-5540-2007 |
管轄地域 | |
斜里郡(斜里町・清里町・小清水町) |
※「苫小牧ナンバー」と「知床ナンバー」は2020年5月11日より交付開始されました。(運輸支局はそれぞれ異なる既存の運輸局に属する為、登録等には確認が必要です。)
苫小牧と知床が独立したワケ


近年、全国的に「ご当地ナンバー」を認められるようになり、現在では全国で40以上の「ご当地ナンバー」が導入されています。
「ご当地ナンバー」導入にはいくつかの条件があり、その一つに「対象地域内の登録自動車数が10万台を超えていること」がありましたが、苫小牧市は北海道の主要都市の中でその10万台を満たしているのにも関わらず「室蘭ナンバー」であったことから、新たに「苫小牧ナンバー」を申請し、承認されました。
さらに規制緩和により「複数の市町村で取り組む場合は、登録自動車数が5万台を超え、かつ名
称は、国内外において相当程度の知名度を有すること」が付け加えられたことから「知床ナンバー」も認められることとなりました。
地域的には「網走ナンバー」としての登録を求めた声もあったようですが、申請検討時の網走市の登録自動車数は約2万台と10万台大きくを下回る登録自動車数である事と、2005年に知床が「世界自然遺産」に登録されたことにより「国内外において相当程度の知名度を有すること」が当てはまり申請が可能になった事もあり「複数の市町村で取り組む」こととし、「知床ナンバー」としての申請を進めることとしたようです。
北海道のナンバープレートどこにする?まとめ
北海道に移住予定の方やこれから引っ越しを考えている方に避けては通れない「自家用車を保有するか問題」
金銭的な理由や住まいの事情により難しい場合もありますが、北海道を満喫するという意味でも是非とも車は所有しておきたいところです。
そんな北海道初心者の方からこれから車の買い替えを検討している方に考えてもらいたいのが「自分の地域のナンバープレートは何になるか」です。
お住まい(これから住む予定)の地域の「運輸局(運輸支局)」と「ナンバー管轄」をを確認してどこに届け出を出しに行くかを今一度確認してみて下さい。
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